マスターは語り出す。
 魔女神殺しが茶色の魔女神を殺すまでの物語を……


「ちょっと待ってよ、リグレット君」
「着いて来るなって言ってるだろ。この魔女神が」
「まだ、魔女神じゃないもん。本当はフィアリスってゆーんだもん。それに、あたいにはシリスっていう立派な名前がちゃんとあるもん。しーちゃんって呼んでよ」
「うるさい、ついてくるな」
「あーん、待ってってばぁ~」
 少し陰がある青年、リグレット・ギルティと彼についてまわる少女、シリス・パクッター――
 いずれ、リグレットは魔女神殺し、シリスは桃色の魔女神と呼ばれるようになる。

続く。