「いいや、常に真っ直ぐに前に進んできたお前に対して、私達は常に後ろを振り返り、時に立ちすくみ、たくさんの人に助けられ、支えられ、何とか生き残ってきた。――いや、生き残ったという言い方はおかしいな。生かされたというべきか。生かしてもらったと言った方が良いな」
「お姉ちゃんが凄く頑張ったっていう情報は私も聞いていたよ」
「いや、お前が歩んできた道に比べれば、ずっと色あせたものにすぎん。私は最近になって己の弱さを知った。知ることでやっと少し強くなれた。そして、自分の限界をも知った」
「お姉ちゃんはまだまだ、やれるよ」
「ありがとう。だが、もういいんだ。そして、邪法によって、穢れた身体。もう子供は産まれないと思っていた……」
 その言葉を紡ぐシャーロットの頬を涙が伝う。