操縦権の委任は身体を重ねて初めて可能になった力だ。
 以前は出来なかった。
 それだけ、お互いを信頼するようになったって事だ。

 でも、僕は恐れている――
 いつか、この関係が壊れてしまうのではないかと。
 彼女は僕を見て優しく微笑む。
 だけど、それが、余計に不安をかき立てる。
 失いたくない。
 この笑顔を。