それは、アルバートさんだった。
 彼が、両脇に僕とシャーロットを抱えて現場を離れてしまった。

「何故ですか」
 僕は思わず、声を荒げた。
 倒せていたかも知れない相手と決着をつけずに逃げたのだから、虫の居所が悪かったんだ。
「慌てないで、これを見て」
 アルバートさんが見せてくれたのは上空の雲を利用した超高精細のカメラで取った一枚の写真雲だった。
 写真の様に映し出されたそれには、僕らが戦っているすぐ近くに接近してきたであろう三つの影だった。