そうだ、アルバートさんの言う通り、彼はフレデリックさんやリチャードさんでもまともに相手にする事は難しい程の腕だって、言っていた。
 参戦の条件としては厳しい。
「いえ、兄さん。貴方に軽くあしらわれるようでは私が出ても犬死にでしょう。挑戦させて下さい。お願いします」
「なるほどね、君が他者に頭を下げるとはね。傲慢さが少し取れたようだね。倉沢君だっけ?彼とパートナーになったのが良かったのかも知れないね。父さん、僕からもお願いします。彼女にチャンスをあげて下さい。条件はクレアが参戦を許された時と同じで良いかい?」
「ありがとう、兄さん。かまいません。それでお願いします」
「やれやれ……クレアを許してシャーロットを許さぬ訳にもいかぬか――だが、アルバート、私情は挟むな。これは遊びではない」
「解ってるよ、父さん、なら行くよシャーロット」
「はい」