「凄いんだな、【錬想】か」
「私の剣であるお前もいずれ使える様になってもらう」
「出来るのかな、僕に」
「出来るのかじゃない、出来るように、使えるようになるんだ」
「う、うん、わかった」
「日本で生まれた秘術は他にもあるぞ、例えば――」
 今度は彼女の指先に静電気の様なものが発生しているのが解った。
「それは電気か何か?」
「これも字が違う。気の文字はあっているが、でんが違う。でんは電車の電ではなく、伝えるの伝だ。それで【伝気(でんき)】という。簡単に言うと気を流し、物を動かすという力だ」
 彼女が触れた甲冑が独りでに動き出し、ダンスを踊ってみせた後で、ガシャンという音を立てて止まった。


続く。