第十三章 土曜日の看板娘 玫瑰(まいかい)2




「おはようっス」
「あの……いらっしゃい……ませ」
「相変わらず、可愛いねぇ」
「あ、ありがとう……ございます」


 今回のお客様は魔宝(まほう)商会の会長、サンタン十三世様ですね。
 魔宝商会は神宝商店のライバル店でもあります。
 お互い切磋琢磨してお店を大きくして参りました。
 神宝商店は神聖度七割、魔性度三割という品揃え、魔宝商会は魔性度七割、神聖度三割という品揃えで営業していまして、きっちりと棲み分けがされています。
 サンタン様のお店でも看板娘が売り子をしていますが、まいかいさんの事を気に入ってらしてうちで働かないかと誘われているんですよね。
 当店といたしましては土曜日以外であれば、彼女を拘束する必要はないのですが、あからさまに勧誘されるというのもちょっと困ってしまいます。
 まいかいさんは見ての通り、あまり、はっきりとしたことは言えないので、代わりに私が言って来なくてはと思っております。
 では、心配なので言って参りますね。