「こんばんわ」
「うむ、よく来た、入れ」
「あの、息子を止めて下さい」
「どういう事だ?話せ」
「はい、実は、あの子神になるんだって聞かないんです。根っからの悪魔っ子なのに」
「ほう、なるほど」
「さんごさんからも言ってやって下さい。あなたは悪魔なのよと」
「我はさんごではないが、よいか、母親よ。息子は神になることは可能だ」
「えぇ?何故ですか?」
「神や悪魔という概念は元々、人が決めたものだ。ある国では神とされる者は別の国では悪魔とされる事もあるのだ。逆もまた、しかりだ。つまり、引っ越しを進める。この際だ、神になってしまえ」
「えぇ、私もですか」
「親ならば、息子に付き合え」
「で、でも……」
「つべこべ言わずに決断しろ」
「は、はい」
「うむ、よろしい」
「そ、そうでしょうか」
「そうなのでしょうかではない、納得しろそれで」
「わ、わかりました」