「ダゴン様、お騒がせしました」
「あぁ、こちらこそ慌ててしまって申し訳ない」
「いえいえ」
「さすがは、目利き検定超五段のひすいさんですね。私もてっきり、金が腐ったものかと」
「伊達に主任にはなっていませんよ。それより、ダゴン様、申し訳ありません。ルルイエ異本のイタリア版は絶版となっていますので」
「そうなのか……それは残念」
「ですが、アーカムの地図でしたら、コピーがございますのでこちらでよろしかったら」
「そうか、それは助かる」
「コピーですので、特殊加工コピー代だけで結構ですよ」
「ありがたい。じゃあ、これで」
「はい、ではおつりを」
「いや、いい、おつりは、それくらいはとっといてくれ」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「サンキュー、ダゴンのおっちゃん」