「……もう大丈夫だ。容体は安定しているから」
「うんも先生、ありがとうございます」
「何の何の、なれとるよ、これしきの事」
「どうなんですか、スティービーさん」
「ふむ、彼――スティービー君以外の三名は残念ながら、孤独死をさせてしまっていた。だが、三名の犠牲は無駄ではなかった。今では少しずつ認知がされて来ておる。三名とも献体登録をされていて、現在、特効薬が作られている。保険がきかないので少々、値ははるが、完治する事は可能じゃ」
「そうですか」
「人間と鷺が恋をしてはならんとは言えんからのう……これからもスティービー君の様な患者が出てくる可能性もある」
「そうですか……あ、さんごさん、どうしたんですか?泣きそうな顔をして」
「うんも先生、ひすいさん、あたしを殴ってくれ!スティービーが殴ってくれないんだ。女の子は殴れないって言って――だけど、このままじゃあたしの気がすまない。病人を更に傷つけてしまった。あたしはダメな奴だ」