第一章 月曜日の看板娘 瑪瑙(めのう)




「あのあの……月曜担当、めのうです。よろしくお願いします」
「ふーん……あ、そ……ひすいさん引退したの?」
「いえ、あのあの主任という形で私達をサポートしてくれてます」
「なるほどね、新しい月曜担当はあんたというわけか……よろしくな、俺は常連やらしてもらってる天野(あまの)ジャックってもんだ」
「はぁ……あまのじゃくさんですね」
「ちげぇよ、そりゃ妖怪か何かの名前だろ、俺はれっきとした人間だよ。この店じゃ数少ねぇ人間の客だって」
「あ、そうなんですか?てっきり、私、妖怪さんかと思いました」
「おいおい、俺から妖気なんて出ちゃいねぇだろ?」
「そうですね。どちらかと言うと人間っぽいような」
「人間ぽいんじゃなくて、人間なんだよ」
「え、でも……人間のお客様は……」
「俺のように迷い込んで来ちまう人間もごく、たまにはいるんだよ」
「なるほど……」
「わかりゃいいんだよ、わかりゃ……」