太輔の頭の中に木枯らしが吹き始める……
 ゴング……試合開始の合図だ。

 士郎達は太輔の元に駆け寄ろうとした。
 が、一足遅く、横から現れた大介が太輔の手を引っ張って彼を連れて走り去って行く。
 フラれたばかりの太輔はショックのあまり、大介の良いように引っ張られている。

「待ちなさい」
 士郎達はすかさず追いかける。
 が、スポーツ万能の大介の…男の体力には及ばない……
 みるみる距離が離されていく……