だが……これも……

「帰る……」
「え……ちょっと……」
「知らない……」
「知らないって……」
「二度と近寄らないで、嫌いです、あなた」
「な……なんで……?」

 二つ目の【ロマンスグレー】も高松嬢の大好きな主人公の老紳士ではなく、彼の助手でちゃらちゃらした性格の女子高生の粘土だった。

 よりにもよって、太輔は高松嬢の好きな作品の一番嫌いなキャラクターの二体の粘土を用意して持っていったのだ。