葵は何でこんなてきとーな男を……
 そうも思う。
 解っている。
 危ない所を助けられて好きになってしまったのは……
 でも、こいつのこの不甲斐なさを見て愛想を尽かさないのか?
 そう、考えてしまう。
 が――
「いかん、いかん……つい熱くなってもうた……こいつに恋愛指導……そうやったな……」
「指導?」
「そう、指導や……ええか、えぇ話聞かしたる……アタ……ウチ……関西弁やろ?」
「……うん……」
「実はな、これ、インチキ関西弁やねん。ほんまもんの関西人が聞いたら腹立てるくらいの……」
「……そうなの?」
「そうや……実は生まれは東京で、小学校の時、転校して、大阪に一時期、住んどったんや」