「先生、すごいっしょ、俺、車はカーって言うんスよ」
「知ってるよ!君はいくつだ?」
「知ってるくせに」
「そういう意味で言ったんじゃない、君は何か?僕を怒らせて楽しんでいるのかい?」
「だから、俺は大まじめだって……」
「なお、悪い……今まで何を勉強してきて……」
「いや、俺……英語の授業聞くと不思議と眠くなるんスよね……国語もだけど……」
「……ひょっとして……数学や社会……物理もかい?」
「あ、わかるっスか?特に物理……あれは人間の学問じゃないっスね~」
「人間の学問だよ!真面目にやろうよ……バカは嫌なんだろ?」
「そうなんスよね~このままじゃ彼女に嫌われちゃうし……どうしたもんスかね?」
「……勉強を好きになるしかないよ。勉強は辛いと思うから苦しいんだ。勉強はやり方によっては楽しいものなんだよ」
「……俺、勉強って聞くと拒絶反応が……って痛いっス」
「君が殴られるような事を言うからだよ」