それを見ていた親子連れが……
「ね~ね~、ママぁ~あれ、何やっているのぉ~」
「しっ、見るんじゃありません。ヘンタイがうつりますよ」
 と聞こえる声で内緒話をする。
 マスクをかぶった不審人物達が太輔と抱き合っている姿が滑稽に映っているからだ。
 士郎達は恥ずかしくなった。
 本来の自分達では決して体験しないであろう気持ちだ。
 恥ずかしくなかったのはこの厚顔無恥な少年だけだ。