「あ……ありがとう……」
「いや、なんの!」
 ただ、写真を拾ってくれたお礼を言われただけなのだが、彼はそれを脈有りと解釈し、士郎達の隠れている草むらに向かってウインクをしてグーと親指を立てた。
「あぁ……ただ、お礼を言われただけでしょうに……」

 士郎はハラハラした。
 自分のことのようで気が気でなかった。