彼だけは特別――命の恩人……そして、はじめて好きになった人なのだ……
 だから、彼の事を……
 本当は自分にアタックして貰えれば――との気持ちもあるが……それが駄目なら、せめて彼の恋愛の手助けをしたい……そして、幸せになってもらいたい。

 それが、葵の気持ちだった。

 実は、太輔が無くしたと思っている一番太い【運命の誓い糸】……それは、葵が自分の分と絡めてお守りの中に入れて持っていた。
 彼が落としたのをそっと拾って、持っていたのだ。