太輔と別れた後、士郎はもう一つの待ち合わせ場所に向かった。
 向かった先は、安土家の家だった。
 そこには、【鉄壁の七要塞】の名古屋茜、大阪碧、姫路白衣、熊本吉良、松本紫苑が安土桃花と待っていた。
 そこに、ロングヘアのウィッグをした士郎が本名の江戸葵としてやってきた。

 そう、士郎とは江戸葵の事だったのだ。

 彼女は元々、ショートカットが好きなのだが、江戸葵としてのイメージを重視するためにロングストレートヘアの鬘をかぶって普段、生活していた。
 彼女にとって、江戸葵としての姿は周りの人間のイメージに合わせた虚像にすぎなかった。
 清楚なイメージを気にすること無く、自分の思った通りの行動が取れる江戸士郎としての姿が本来の自分だった。