「………」
「彼女、水戸汐音(みとしおね)って言うんスよ……その写真、彼女が落としたんスよ」
「……そう……なの?」
「いじらしいっつうか何つうか……彼女、俺に自分の写真を見せてアピールしてきたんですよね……それを知った時、俺の胸はキュンってなったっていうか……」
「……い、いや……どう見ても違うんじゃない……か……な……」
「この小さく写っている所が奥ゆかしいっていうか……控えめっていうか……」
「……君は頭の中に蛆でもわいているのかい?」
「牛っスか?……確かに彼女は牛の様にでっかいおっぱいが……」
「……僕は君の恋愛成就が思ったより大変だと思い知ったよ……」
「そりゃ大変っスよ、大ハッピーじゃないっスか、それって」
「……頭痛くなって来た……」
「……大丈夫っスか?風邪っスか?」
「ちょっと……この件は考えさせて欲しい……」
「オス、お大事にっス」
 太輔は満面の笑みで見送った。
 士郎は太輔の事をバカだバカだとは思っていたが、ここまでバカだとは思わなかった。