太輔はトボトボと歩いて行く。
 まるで、捨てられた子犬の様な後ろ姿に…

「ま、待ってくれ、協力するって言ったじゃないか」
 士郎は慌てて呼び止める。

「いいんスよ……俺なんて……」
「と、とりあえず、わた……姉さんにアタックしてみようか……ね?」
「……お姉さんと俺とじゃ……所詮、月とタラバガニっスよ……」
「……それを言うならすっぽん……まぁ、それは置いておいて、とりあえず、気持ちだけ伝えようか?」
「……今の俺じゃ、お姉さんにフラれたらショックで死んでしまうっスよ」
「そ、そんなの解らないじゃないか……そ、そうだ、ぼ、僕が気持ちを聞いて来てあげるよ……」
「……聞きたくないっス」
「じゃあ……どうすれば……」
「……とりあえず……この娘なんスけどね……」
 コロッと態度を変えて太輔は一枚の写真を見せる。
「こ、これは……」
 士郎は驚愕した。