勝ち誇る【昏】……
 だが……
「俺は決めたんだ……姫野を一人にしないって……」
 そう良いながら俺は姫野の手を握って放さなかった。

 やっぱりそうだ。
 手の感触がある。
 孤独な世界を作り出したんじゃない。
 姫野はずっと隣にいる。
 こんなのただの目くらましだ。

 視覚を操作して、一人だけになったと錯覚させているだけだ。
 こいつにそんな力はない……
 さっきの【陰】への勝利が俺に更なる自信をつけさせる。
 自信がついたという事は俺の潜在能力を更に引き出せるという事……
 俺は更に強くなる……