――やった……やってやった……
 俺は勝ったんだ……
「姫野……俺……」
「山下君……かっこよかったよ……」

 俺は涙腺が緩み、思わず泣いてしまった。
 男泣きだ。

「はいはい……今のは敵が油断してたから勝てたのよ。次からはこんなに簡単にはいかないわよ。向こうも互角の力がある……そう思っていた方がいいわ」
 倫の言うとおりだ。
 ここで油断したら、また、後手に回っていた時と同じになる。
 俺達はまた、次の悪霊に備えて準備をしなくてはならない。
 同じ手は向こうには通じないだろうから……
 念には念を入れなくちゃならない……