やっぱり不安はぬぐえない。
 隠れていて先手を打つ事が出来るのは向こうだからだ。
 別の学校の生徒なのか……
 それとも、学生ではなく、先生とか……?
 それとも全く関係ない一般人……
 考えたらきりがない。
 俺は、焦りを感じていた。

 姫野を守りたいけど、俺にはその力が無い……
 その事実をまざまざと突きつけられているような気がして……己の無力を嘆くことしか出来ず、姫野が悲しんでいても安心させる術が無い……

 そんな自分に対しても怒りがこみ上げてくる。
 俺たちが焦る事…それは、敵にとっては好都合なのだろう…。
 だから、焦っちゃ駄目だ。
 焦ったら、敵の思うつぼだ……
 ……解っているんだ……
 ……解ってはいるけど、俺は……