最後の最後でこんな隠し玉が登場するとは……
 姫野が相手じゃ、俺たちは何も出来ない。
「姫野、姫野、しっかりしてくれ!」
(聞こえないわ……私は、何も見えていないし何も聞こえないもの……)
「姫野!聞こえるか、姫野!」
 俺は声をかけ続ける。
 俺には、そうすることしか出来ないから……
(!………)
「姫野!?」
 俺には心なしかピクッと反応したようにも見えた。

 だが、それは気のせいの様にまた、無反応に戻った。
 途方に暮れる俺……

 一体、どうしたら良いんだ……
 そんな時、俺と姫野の間に立ち塞がった影が二つあった……