「かぐやちゃん……」
「かぐやちゃん……」
 すずねが二人いた時……私はその恐怖を感じた……
 どちらが本物か解らない……
 あるいは本物はどこかにいて、目の前に居るのはどちらも偽物であるかも知れない……
「かぐやちゃん……」
 そして、三人目が顔を出す。

 私はパニックになった……
 【昏】の様に、クラスメイトに紛れてこっそり見ているのではない……
 堂々と目の前に現れながら、なおかつ、その正体がわからない……
「かぐやちゃん……」
「かぐやちゃん……」
 四人目、五人目と次々に増えていった時、私はその場から逃げ出した。

続く。