内容は……
 解らなかった。
 手にしたとたん、背後から来た男子に手を叩かれて手紙が消えてしまったからだ。
「……ゴメン、蚊かと思った…」
「う、うん、別に良いよ、それよりありがと……」
「別に……勘違いしただけだし……」
 その男子は去っていった。
「どうしたの?かぐやちゃん」
「すずね、あの人……」
「あぁ……あの人――B組の山下君……無愛想だけど、ちょっと良い感じでしょ。私、結構好きなんだよね、あぁいう感じの人……」
 山下悟(やましたさとる)――これが、おじいさんとの出会いだった。
 仲間と一緒に行動というタイプでは無かったから、知らなかったけど、彼も霊感が強かった。

 ほんと、無愛想でね……