教室の窓の所のカーテンがゆらりと動ごめき、少年が姿を見せた。

「えーと……あの……」
 私はその頃にはクラスメイトの顔と名前は一致するようになっていたからね……
 その少年は別のクラスの誰かだと思ったんだよ……
(僕の名前は【昏】――昔の名前は【佐藤敏夫】と言います)
 正直、【佐藤敏夫】って名前に心当たりは無かった……
 恐らく、田舎の学校で私に思いを寄せていた男子生徒の一人だったんだろう。
 【陰】である【田中重道】の言葉を聞いて、【呪いの七つ道具】の一つを探して行方不明になった男子の一人だと思う。