尚緒は見た。すれ違った小男の顔はあのひょろっとした気持ちの悪い男にそっくりだった。
 ガクガクと震え出す……。
「尚緒ちゃん、尚緒ちゃん、しっかりして!どうしたの悲鳴なんかあげて」
 気付くと母親に起こされていた。