尚緒は思った。
 今までのは友加里の死のショックで一時的に鬱状態だったから、白昼夢でも見ていたんだ。

 気のせい、気のせい……

 そう、思った。
 そう、思ったが……
「助かったと思ったか……?」
 すれ違った小男が一言発した。

「!?」
 尚緒は振り向く。

続く。