だが、学校に行かなくなったからといって尚緒の悪夢は終わらなかった。
 尚緒の家の近くを通る人の悪口が聞こえて来る。
「ここの娘、引きこもりみたいだな……」
「苛められてるの?かわいそうだな……」
「苛められる方にも原因があるのかもよ」
 自分の悪口を言っているように聞こえてくる。

 尚緒は耳をふさぐ。

 だが、それでも声が聞こえる。
 もはや、夢と現実の区別がつかなかった。