フッと校門の外を見ると……
 まただ、また、あの男が覗いている……。
 あの男の位置から植木鉢を落とす事は不可能……
 不可能だとは思うが、それでも、無関係ではない……

 そんな気がした。

 女性としての生存本能がやっぱりあの男は危険だと告げている。
「どうしたの、なっちゃん?……危なかったね、植木鉢。当たらなくてよかったよ」
 心配した藍那が尚緒をのぞき見る。