地球――
 ただ、ここは地球であり地球ではない……
 地球内で作り出された異空間……
 そこに迷い込んだ影が一つ……
 その影は迷いもなくただひたすら歩いていく。

「果生 戒夢(かにゅう かいむ)だな……」
 迷い込んだ影に語りかける声。
 それに呼応するかのように複数の息づかいが聞こえる。
 果生 戒夢――地球にすむ男。
 ただの人間だった男である。
 戒夢は声を無視してただひたすら歩いていく
「無駄だ。ここは我々が作り出した異空間。いかに、貴様とて、抜けられはせん」
「貴様に生きていられては迷惑な方がいるんでな」
「お前には消えてもらいたいって話だ」
 声の主達は異能賢者という組織のヒットマンだった。