こんな男に娘はやれん。
 だって、そうだろう。
 外見でしかものをみてない。
 もっと、娘を大事にしてくれる方に娘をやりたいと私は思っている。
 長女、次女、三女もそうやって嫁に行くことになっている。
 四女も同じ様に嫁に出してやりたいと思っている。
 私は娘達に幸せになって欲しい。
 それだけを願って手塩にかけて育てて来たんだ。
 こんな金を持っているだけの若造に嫁にやるつもりは毛頭ない。
「よし、解った。
 百億出しましょう。
 これで文句はないでしょ、お義父さん?
 娘さんを僕が有効に使ってあげますよ」
「帰れ、ばかもんがぁ!」
「こ、後悔するぞ、僕より金を出す奴はそうはいないんだからな」
「金じゃない。
 愛だ。
 愛の無い奴に娘はやらん。
 やってたまるかぁ!」
 私は金絵馬君を追い出した。