「お義父さん、僕に娘さんをください」
「……また、君か。
 懲りないねぇ、君も」
 私はため息をついた。
 彼の名は、金絵馬 将(かなえま しょう)。
 名前が【(願いを)叶えましょう】になるのが自慢らしい。
 実は彼の娘への求婚は初めてじゃない。
 長女、次女、三女と来て、ついには末娘の四女にまで求婚してきた。
 全く節操がないというか何というか。 特に、四女は美人で有名で、求婚者は彼で百人を超えた。
 まだ増えそうだ。
 全く――娘達はそういうんじゃないと言っているのに、どう説明したら理解してもらえるんだろうか?
 金絵馬君は、
「お義父さん、僕は本気です。
 今度こそ本気なんです」
 というので、
「君にお義父さんと言われる筋合いはないよ。そもそも、どこをどう取れば本気なんだね?
 説明してくれないか?
 私には下心があるとしか思えないんだよ」
 と聞いて見た。