その中から、おるおさんはこれだと思うネーミングを選びました。
 それは、【フェアリスティー】という名称でした。
 フェアリー(妖精)とステイ(滞在)を合成した造語ですが、おるおさんは何となく気に入ったようですね。
 正式名称が【フェアリスティー】に決まるまであっという間でした。
 【クエニーデ様】の前身、妖精の様な存在、【他存置換(たそんちかん)】の存在改めまして【フェアリスティー】達を求めて、おるおさんは再び探索を開始しました。
 実はおるおさん――【吟侍】君と旅を共にしていて、一時は自分も同化していた存在でもある【エカテリーナ・シヌィルコ】という女性――絶対者アブソルーターと呼ばれる存在に自らの力である古き力の一つ【不可能を可能にする力】を譲渡していましたが、念のために、数回程度の使用が出来る様に、力の一部を保存しておいたのです。
 これを使う時はもしもの時と決めていましたが、今はそれに当たると判断しました。
 【踊詩】君のレベル3の【答えの力】――【虚答(きょとう)】でも同じ様な成果があった事がわかっています。
 その時は【ニヌ】さんを見つけ出しましたが、同じ、【SOIS/ソイス】である【フェアリスティー】を探す時にも使えると思っていた様ですね。
 【答えの力】と【不可能を可能にする力】は異なる力ですが、見つからない存在を見つけるという目的では同じ様な効果が期待できると、おるおさんは思っています。
 早速、使ってみるようです。