吟侍は、
「あんまりグズグズしてると置いて行っちまうぞ」
 と言い、ニカッと笑った。
 ルフォスは、
『すまねぇ……』
 と言い、吟侍は、
「何だよ、しおらしいじゃねぇか、お前さんらしくもねぇ」
 と言い、ルフォスは、
『だってよぉ~……かっこつかねぇじゃねぇか、俺は……』
 と言い、吟侍は、
「お前さんとおいらの仲じゃねぇか。お互い足りねぇ部分を補い合って生きる――そう、約束したろ」
 と言った。
 ルフォスは、
『すまねぇ……すまねぇ……』
 と繰り返した。
 吟侍は、
「そいつはさっきも聞いた。もう、それは良いよ。それより、ルーミスがおいら達を稽古つけてくれる事になってんだ。おいら達はそれで更に強くなれる」
 と言い切った。
 ルフォスは、
『お、おう、今度は引かねぇ。ついて行くぜ相棒』
 と答えた。