吟侍は、
「すまねぇが、ロスト・ネット・ワールドから出る方法を教えてくれねぇかな?おいら達、帰る方法がわからなくてさ」
 と言った時、
「なぁんだ、それなら早く言ってよぉ~」
 という声が木霊した。
 声の主はクアースリータだった。
 どうやら途中から、クアースリータによって覗かれていたようだ。
 【デュジル】ら七大ボス達が構える。
 彼女達は言ってみれば不法侵入者。
 クアースリータの怒りを買うことに警戒したのだ。
 だが、適当な性格のクアースリータはさして気にした風でもなく、
「じゃあ、ひっぱり出すよ~。お土産忘れないでね~」
 と言ったかと思うと、景色が一変。
 吟侍達はクアースリータの居る現界に転送された。
 七大ボスも一緒だ。
 突然の事に【ジェーニヴィライ】と別れの挨拶も出来なかった。
 クアースリータの周りには配下がうじゃうじゃ居たが、クアースリータの意向には逆らえないと、そのまま待機している。
 クアースリータは、
「お土産ちょーだい!」
 と言って、両手を差し出した。
 吟侍は、
「お、おう、お土産か、エカテリーナ、頼む」
 と言った。