いくら何でも飛躍し過ぎている。
 そう考えていたが、吟侍は、
「いや……、探ってみても信じられねぇが、確かに、この二つを掛け合わせるとQOHクラスの存在が誕生するって出てる」
 と言った。
 【答えの力】で探ってみたのだ。
 【答えの力】で見たのは偶然の積み重ねだった。
 野球で例えれば、バッターがホームランを打つためにボールを捕らえた感じ。
 それも真芯でだ。
 打球は場外やバックスクリーンまで伸びていった――そんな感じだ。
 いや、それを究極まで極端に全ての条件が出揃ったような状況だろうか。
 どの様な存在も一生の内に一度さえ出来ないような偶然性――制作者である【ジェーニヴィライ】自身も二度と出来ないような究極の偶然性がこの二体の【イクストーヴァス】に宿っていて、それが、寸分違わぬ状態でピタリと合った時、第三のQOHである【グレーヌレーヌ】が誕生するのだ。
 ただし、それには吟侍とレスティーの力も必要となる。
 ――そう、【答えの力】だ。
 【ジェーニヴィライ】は吟侍とレスティーのサポートを得て、究極のタイミングで、【エミターヌ】と【スピティル】を掛け合わせる。
 どんな些細なズレも許されない――絶対のタイミングを要求される。