02 影添えリアン・パルトネール


 吟侍はソナタ達にルーミスとの事を大まかに説明していた。
 ソナタ達は驚いたが、驚いている余裕は彼らには無い。
 一週間で全ての用事を済まさなければならないのだ。
 吟侍は、
「とにかく、ルーミスの事はまた後だ。誕生してから考えよう。今は十大殿堂だ。急ぐぞ」
 と言って声をかけた。
 【ラッキーフレンド】が指し示したエリアまでもう後、僅かなのだ。
 立ち止まっていては時間が勿体ない。
 吟侍達は十大殿堂のメンバーがいそうなエリアに向かった。
 エリアに着いてみると、何やらもめていた。
 赤いフードの男、【クトゥーアル】から預かった【メンバーメモリースティック】が反応している。
 どうやら十大殿堂のメンバーがこのエリアに来ているらしい。
 しかも、1名ではない。
 複数名居ると出ている。
 もめているのは15名。
 その15名全てが十大殿堂のメンバーの様だ。
 何か――何者かを取り合っているようだ。
 取り合っている対象の存在も見えた。