だが、その未来は異なる道を示しだしているようだ。
 クアンスティータの誕生なのだから、何があってもおかしくは無いが、それにしても早すぎる。
 感覚的には第一本体のセレークトゥースが誕生したのはつい、この間だと思っていたくらいだ。
 怪物ファーブラ・フィクタは、
「言いたい事はそれだけだ。ロスト・ネット・ワールドで何をしようとしているのかは知らないが、用事があるのなら早めに済ませておけよ。11日後には、ルーミスが生まれるんだからな。もちろん、セレークトゥースも動き出すぜ」
 と言った。
 ――そう、第二本体クアンスティータ・ルーミスが誕生するという事はルーミスの誕生だけではないのだ。
 繭蛹卵(けんようらん)になって眠りについている第一本体クアンスティータ・セレークトゥースもまた再び動き出すという事を意味している。
 セレークトゥースはルーミスの力に引っ張られ、眠りにつく前よりも遙かにパワーを増して動き出すのだ。
 クアンスティータと言う化獣は、誕生と繭蛹卵で眠りにつく状態を繰り返す事によって、だんだん数も増えてくるし、力も極端に上がってくるという――質、量共に更にずっと恐ろしくなってくる存在なのだ。