フェンディナ・マカフシギは冷や汗を流す。
 選択を誤った。
 そう思った。
 その時、スッと彼女の前を遮る影が……。
 さっきまで一緒にお菓子を食べていたフェンディナ・ウェル・クァムドゥエスだった。
 彼女は、
「んっ……」
 と相変わらずの台詞を吐く。
 だが、今回の【んっ……】には大丈夫、自分に任せてという意味が込められている事を感じ取った。
 フェンディナ・マカフシギは、
「あの……、任せちゃっても?」
 と聞く。
 フェンディナ・ウェル・クァムドゥエスの答えは相変わらずの、
「んっ……」
 だった。
 今度の【んっ……】には、任せてもらってオッケーだという意味が込められている。
 以心伝心――今ならば、フェンディナ・マカフシギはフェンディナ・ウェル・クァムドゥエスの気持ちがわかる。
 最強の【別自分】フェンディナ・ウェル・クァムドゥエス――なんて頼りになる存在なのだろうか。