登場までの時間が一分にも一生にも感じさせる時間が過ぎ、ついに、ソリイントゥスが姿を現した。
 短めのツインテール。
 カノンとは似ていない。
 クアンスティータの特徴である背花変(はいかへん)は確認出来ない。
 背花変は見えなくする事も出来るらしいので、見えないようにしているのだろう。
 その代わり、もう一つの特徴である千角尾(せんかくび)が確認出来る。
 クアンスティータの側体で間違い無いだろう。
 緊張が極限まで高まる吟侍達とは対照的に、ソリイントゥスは、
「じゃじゃぁ~ん。ソリイントゥスだよ、よろしくねん♪」
 と上機嫌だった。
 緊張感という面では雲泥の差というよりは本当に真逆な感じだった。
 一瞬たりとも気を許せない吟侍達に対してソリイントゥスはリラックスし過ぎている。
 まるでどこぞの温泉旅館にでも泊まりに来たかのような雰囲気だ。