吟侍は、ホッとする――はずだった。
 ソナタ達の顔を見て仲間と合流できた事を喜び、ホッとするはずだった。
 だが、ホッと出来ない。
 安心出来ない。
 吟侍達を見つけた何かが今、正に出てこようとしていたからだ。
 吟侍は、
「だ、誰だ、お前さんは?」
 と天に向かって声をかけた。