フェンディナ・マカフシギは唖然となった。
 強敵と思われた【クライ・クライ・クライ・クライ】をいともたやすく追っ払ったからだ。
 実力で言えば、明らかにフェンディナ・フェ・ナンディは、フェンディナ・マカフシギの上を行っていると思われた。
 フェンディナ・フェ・ナンディはその後、何事も無かったかのように、
「それでは、【マカフシギ】さん。これからもよろしくお願いします」
 と丁寧に挨拶をした。
 フェンディナ・フェ・ナンディ――敵に回せば怖いが、味方となってくれるのであれば、これほど頼もしい存在もそうは居ないと思えた。
 フェンディナ・マカフシギは、
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」
 と挨拶を返すと、フェンディナ・フェ・ナンディは、
「それでは、よしなに……」
 と言って、去って行った。
 これまで、四名の【別自分】と話し合ってきたフェンディナ・マカフシギ。
 【別自分】だから、自分と同じ性格だと思っていたが、話して見ると全然違っていた。
 それぞれが個性を持っていた。