なんでこのエリアに来たのかさっぱりわからなかったからだ。
 当然と言えば当然である。
 レスティーもエクス/クェスもわからない。
 ナシェルの力を使った吟侍だけが、【アコンルーク】の事を覚えている。
 彼女(彼?)は元の位置で、釘付けになったままになっている。
 ソナタ達との喧嘩別れも修正され、ソナタ達はディアマンテに対してイラついて離れて行ったのでは無く、単にはぐれてしまって別行動で、行動しているという事実にすり替わっていた。
 吟侍は、
「さぁな、宇宙海のエリアだから泳ぎに来たんじゃねぇか……」
 ととぼけた。
 【宇宙海】のエリアの宝、【万能反物質】の玉は元の位置に戻っている。
 猛者達が守っているらしいので、このまま無視して進んでも良いだろう。
 【アコンルーク】とはこれっきり。
 もしも、改めて出会った時、人の感情操作するなどして、吟侍達の反感を買わない出会いが出来た時はその時は友達になっても良い――吟侍はそう思った。
 少なくとも、人を騙して、利用しようと思っている間は友達にはなれないが。
 【アコンルーク】との出会いが無効になった事で、【宇宙海】に向かうという目的は終了した事になる。