万能ではない破壊能力であるのであれば、崩す手はいくらでも作り出せる。
 吟侍はそう考えた。
 【答えの力】で【万能反物質】の力を破壊する力を生成しようと試みる。
 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ……
 というまるで目覚まし時計の様な音が響く。
 吟侍が複雑な構成を編んでいる音だ。
 戦いの姿勢を取りながら今までの冒険を思い出す。
 【アコンルーク】とは良い思い出が無かった。
 行動を共にしていてもどこか別の考えを隠し持っている感じがして、レスティーやディアマンテ、エクス/クェスとも打ち解ける事は無かった。
 普通、一緒に旅をすれば、少なくとも多少の情がわく事もあるとは思ったのだが、結果、一度も心を許すこと無く、敵対する事になった。
 出会いそのものが、ソナタ達の感情操作をした最悪のものだったというのもある。
 それで、吟侍達も身構えて対応していた。
 一緒に行動していても【アコンルーク】はずっと孤独だったと考えると、彼女(彼?)は寂しい存在だったのでは?と思った。
 吟侍は感情的になっている。
 何故?
 そう、【アコンルーク】は元々、感情を操作する力を持っていたのだ。