彼の手助けは出来ないかも知れないけど、彼をなんとか元の自信たっぷりな男性に戻してやりたかった。
 そう、これは自分のエゴ。
 自己満足のためにやっている行為。
 だけど、自分が踏み出せない事でも彼ならやってくれる。
 そんな気がした。
 だから、彼のために礎になろう。
 これから出世していく彼の歴史の支えの一つになりたい。
 まどりはそんな夢を抱く様になった。
 まずは、彼の生活の面倒を見なくてはならない。
 全身不随なのだから、彼の世話をしなくては彼はこのまま死んでしまう。
 だから、彼女は仕事をする事にした。
 両親からのコネも期待出来ない彼女が選んだのは下着姿でイラストレーターや画家などが参考にする本を出してその印税などで収入を得るという事だった。
 幸い、容姿には恵まれていたので、それで彼を養おうとした。
 それが自分に出来るベストだったから。
 彼女は迷わず、それを選択した。