03 恭精編ヒロイン 殺陣模 まどり(たても まどり)


「これが……」
 殺陣模 まどり(たても まどり)はつぶやいた。
「そう……これこそが、【絶対罰の衣(ぜったいばつのころも)】……
 何の力も持って居ないお嬢様育ちの貴女があの最強の英雄、【芦柄 吟侍の後継者の資格】を得るための唯一の手段。
 ですが、よろしいのですか?
 これならば、この衣がある限り、願いは叶えられる。
 ただし、叶えられた願いにはそれ相応の代償を払う事になる。
 それが【芦柄 吟侍の後継者の資格】ともなれば相当の代償を支払う事にもなるし、衣が破壊されて願いが成就せずに貴女は死を迎える場合だってある。
 衣の使用中は激痛が走る。
 そのまま発狂死する恐れだってある。
 叶えられる願いに対してリスクだらけのアイテム。
 完全な失敗作のアイテム。
 だから、誰も使いたがらない。
 それを貴女は使おうと言うのですよ?
 本当に良いのですか?」
 【絶対罰の衣】というアイテムを運んで来た魔道士はそう告げる。