だが、彼女を見た時――
 【エクシトゥス】が【問装】に襲われていた所を見た時、彼は迷わずこの力を使った。
 一切、迷わずに。
 使うべき時は今だと確信したかの様に。
 自分に運命の時が来たのだ。
 彼はそう、確信した。
 助け出された【エクシトゥス】は、
「助けてくれた事には感謝します。
 だけど、私には関わらない方が良い。
 それはあなたのためでもあります。
 あなたは迷っている。
 そうでしょう?
 あなたはその力をとても恐れている。
 使わせてしまったのは申し訳ないと思っています。
 ですが、今一度、矛を収めてほしい。
 あなたにはその力を忘れて欲しい。
 それは、あなたに救われた私の願いでもあります」
 と言った。